タッチ あだち充 【ネタバレあり】 [読書]
いやーイイ!
青春というものを思い出します。
この漫画を最初に読んだのは、確か小学生の高学年のころくらいだったかな?
当時はアニメもやっていて、毎日楽しみにしてましたね。
うちも隣に南ちゃんみたいな幼馴染がいたらなーとか思ってました。
でも私が好きなのは、柏葉英二郎監督です。
もちろん達也もいいけど、監督はダントツです。
自分がひねくれものだから感情移入できるのかなとも思う。
最初は単なる復讐鬼だったのに、達也たちとのやりとりで徐々に心を開き、
監督としての優秀な能力をドタンバで発揮する。
そして私がこの漫画で一番好きなシーン。↓【以下ネタバレ注意】
予選決勝の後。
眼病を患っていた監督が病院に入院した後で、達也と南がお見舞いにやってくる。
監督は手術の後で両目に包帯を巻いている。
ひとしきりのやりとりの後、
達也は監督に「夏は好きですか?」「もちろん嫌いですよね。」という。
そして監督にあるものを渡す。
監督は目が見えない「何だ?」
達也「リンゴです。」
そして出て行く達也と南。
監督は気づく。それが予選決勝のウィニングボールだと。
そして看護婦が入ってくる。
「暑いでしょ?窓閉めましょうか?」
監督「いいんです。夏は・・・好きなんですよ。」
そしてそこに描かれる入道雲。
正直ここ泣きます。何回よんでも結構感動します。
何を言っても心を開かなかった監督が、最後に達也との交流で、
素直な自分の気持ちを出すようになる。
自分ももう少し素直になれたらなあっていう思いがあるから、感動するのかもしれないですね。
さらに、私も夏が昔から好きなんです。だからより名台詞だと思うのかな。
よく考えたら、夏がくるたびにこのセリフを思い出している気がするな。
思い出して、そして「俺も夏好きだなあ」って思う。
毎年やってるね。
まあ漫画を読まないと伝わりませんね。
ここに至るいろいろないきさつがあるから、このセリフが感動するんです。
まだの方は読んでみてください。
リーマン・ブラザーズ [時事放談]
私の友人も何人かいます。
彼らは給料やらボーナスの一定割合を自社株でもらっているんで、丸損です。
かわいそうに、、。でも彼らはそういうの込みで、高給をもらっていたわけですから。
ハイリスク・ハイリターンでしょうがない。
上記のような瑣末な話だけじゃなく、今回のクレジットクランチは相当ヤバイです。
モルスタまでワコビアとか中国の会社の傘下になったら、米系投資銀行でいきているのはGSのみですか、、。
そんなことが起こるとはねえ。
GSも残れるのかなあ。スプレッドが相当ワイドになってるみたいだけど。
欧州系の大手はあまりそういう話が聞こえてこないけど、どうなんだろ?
やばすぎて出せないだけなのでは。。
UBSは全然大丈夫!っていいはってるけど、彼ら相当痛んでるよねえ。
ま、久々なんでこのへんで。
村上春樹の英訳本
久しぶりにまたかきます。
いまは海外で働いています。どのくらいいるのかは未定だけど、日本にすぐ帰ることにならなくてまずはよかった。
最近の個人的ブームは村上春樹の小説の英訳を読むことです。
幸い海外だとペーパーバックは手ごろな値段で手に入るし、内容は一応頭に入っているから英語でもスラスラ読める。
あとは英語の速読の練習にもなるしね。
英語で読んでいると、やはりニュアンスの違いはかなりあります。
しかし、一番の問題は「村上春樹の文体」を感じることができないこと。
もちろんネイティブが読んだら、僕らが日本語で読んだときのような感覚を得るのかもしれないけど、まあ難しいだろうなあ。
日本人の作家の英訳について日本人がそう思うわけだから、逆もまた真なのではないかと思う。
つまり、文学作品は原文で読むのが一番その作家の意図しているところがわかるということ。
そうはいっても英語以外はろくろく読めないから、まあイギリスの作家やアメリカの作家の小説くらいは、英語で読もうかな。
幸いこっちでの勤務はそんなにハードじゃないし、時間も結構あるからね。
かなり雑文になっちゃたけど、たまの更新ということでご容赦を。
超久々
久しぶりに更新しよう。
留学生活もはや8ヶ月がすぎようとしていて、ファイナル試験がもうすぐです。
振り返るとあんまり身になっていないような、、。
秋の成績は思いのほかよくて、春はだらけぎみ。
NYbarがいやでいやでしかたないですが、まあやむをえないので受けます。
Barbriも申し込んじゃったからな。
とまあ近況でした。
ダメになる社内恋愛とは? [NGデート]
さて、職場恋愛について書いたんで、
ここで社内恋愛が速攻でダメになる一つのパターンを紹介しましょう。
それは仕事上の上下関係がある場合です。
たとえば、ここにグループリーダーのA君と、そのグループに所属するBさんがいたとします。
A君はBさんのことをかわいいと思っているし、仕事上も良く気がつく機転のきく子だと思っています。
BさんはA君のことを、格好いいなと思っているし、仕事上リーダーシップを発揮できるところも尊敬できると思っています。
お互いひかれあう二人が付き合い出すのは時間の問題。
しかし、付き合ってからは、どうもうまくいきません。
A君は仕事のノリでBさんに「あれをやってくれ、これをやってくれ」といいますが、やってくれません。今まで「気が付くいい子だ」と思ってたのは間違ってたのかと不満が募ります。
Bさんは、プライベートでは二人は対等な彼氏・彼女のはずなのに、プライベートでも「つくすこと」を求めるA君にうんざりです。
結局二人はわずか数ヶ月で別れてしまし、かといって仕事上のポジションが変わるわけでもないんで、お互い気まずいながらも暫く机を付き合わせて働くハメになってしまいます。
そう、ここで注意すべきは、仕事上のお互いの関係と、プライベートでのお互いの関係は、ちゃんと切り離して考えよう、ということです。
同じ職場でも仕事上の関係が全くない人だったら、こういう問題は起こりませんが、仕事上近いところにいる場合は、このようになってしまう可能性が高いです。
私の周りには、仕事上上下関係のあるカップルが付き合って3か月で結婚して、それから3か月後に離婚した、という笑えない話があります。
みなさんこういうことにならないよう、近いところでの社内恋愛はちゃんとよく考えてからにしましょうね!
職場恋愛 [NGデート]
送別会シーズンです。いや私に限った話ですが。
そんなわけで、日頃あんまり話さない人と話す機会が多いです。
話すネタとして一番おもしろいのは、
「ほら、俺はもう留学いくんだから、もう色々話しちゃいなよ。職場恋愛ネタとかないの?」
というのですね。
やはり、というか色々でてきますね。予想以上に。
もちろんその話をしている人本人のこともあれば、単なる他人のうわさ話みたいなのもあります。
でも火のないところに煙はたたないですからね、、。
個人的には仕事絡みの人との恋愛というのはありえないと思っているのですが、世間的には多いみたいですね。
まあ理由はよくわかります。
第一に手っ取り早い。
そりゃそうです。そこらにいるわけですからね。
わざわざ合コンとかいかなくても出会えるというのは大きいです。
第二に普段の相手がみえる。
これもポイントでしょう。
同じ職場だと、相手の噂とか聞こえてきます。好むと好まざるとにかかわらず。
そうすると、ハズレを引き可能性を低めることができますよね。
合コンで会っただけじゃ、付き合うまで(下手すりゃつきあってからも)相手がどんな人かわからない。
その点同じ職場であれば、それとなくその人に近い人に「○○さんてどんな人?」とか聞けますし。
それで、さらに調子にのって何人かに「今まで職場内限定で何人と人と付き合ったか(一晩のみを含む)」を聞いてみたんです。
ちょっとびびりました。
男の方は5人(平均勤続年数:6年)に聞いて、平均2.0人。さらにこれを1年あたりに換算すると
0.3人/年
女性の方は4人(平均勤続年数:4年)に聞いて、平均2.5人。さらにこれを1年あたりに換算すると
0.625人/年
おいおい。男子、ダブルスコアで負けてるぞ。
全員が正直に話していることが前提ですが、最近の女の子は奔放というか、、。
なんてちょっとオヤジめいたことをいってみました。
まあでも、そのうちちゃんとゴールインする人もいるわけで、それはそれでいいんじゃないかと。
余裕で禁煙 [雑感]
禁煙しています。
といってもすでに1年くらいたつんですけどね。
若かりし頃から吸い始めて、止めた時点で喫煙キャリア十数年。
一日だいたい1~2箱はすってました。
なんでやめようと思ったか?
一番の理由は体調が優れなかったからですね。
なんだか異常に肩凝りはするし、食欲もあまりないし、胸にはちょっと痛みが走るし。
やめようと思ったというよりは、なんか体調悪くて吸う気にならなかったというのが正確です。
止めて2週間後くらいに体調が戻りました。
で、ちょっと吸いたいな~って思ったんです。
でも折角2週間やめたんだし、もうちょっと禁煙を続けてみるかと。留学も控えてるし。
なんせアメリカは1箱の価格が約800円とか1000円とかですからね。
そしたら意外と平気なもんで、中毒症状的なものはまったくなかったですね。
ニコレットとかパイポとか、そういう禁煙グッズも全然つかってません。
それでもう1年。
禁煙なんてチョロい。そんな感じです。
やはり、「よ~し、禁煙するぞ~!!」とかきばらずに、
「なんとなくやめてみました」くらいの方がうまくいくんじゃないかなと思います。
世の中の禁煙のベテランの方々への提言でした。
なんて、偉そうにいいつつ、「1周年記念にすってみるか」とか思っている今日この頃です。
村上春樹ふたたび [読書]
村上春樹についてはやっぱり結構いろんな方がコメントくれますね。それだけ人気があるし、多くの人に読まれているということなんでしょう。
みなさんいろんな理由で村上春樹の小説が好きなんでしょうが、私の場合はどこが好き、っていわれても、ホントその文体とか雰囲気とかがいいとしかいえないんですよね。あんまり内容について深い話はできません。
個人的に、村上春樹の小説って好きな音楽みたいだと思っています。
好きな音楽って、「その曲なんで好きなの?」って言われても、うまく理由なんて説明できないですよね?
まあそりゃ「ノリがいいから」とか「サビがいいから」とかいうかもしれません。
じゃあ「なんでそのサビがいいの?」って聞かれたら「いやここのコードがAでその後にGがくるでしょ。その辺がいいんだよ」とかいいます?いわないですよね。
それと同じで、「なんで村上春樹が好きなの?」ってきかれても、論理的には説明できない気がします。
あと、村上春樹の小説は何度でも読み返せる。これも音楽と似ているな、と思うところです。
ミステリーとか探偵小説とかは、一回読んだらもう読み返さないですよね?その後の展開がわかっていたら全然おもしろくないですから。
でも村上春樹の小説は違うんですね。その文体の響きが心地いいんです。だから展開とか結論とかがわかっていたとしても何度も読んでしまう。これって好きな音楽と似てませんか?
そう考えると、村上春樹の小説について「謎がほったらかし」とか「結局どういう結論なのかよくわからない」とかよく言われるのに、こんなにもポピュラーになっている理由が解る気がします。
好きな音楽に謎解きはないですよね?陳腐な表現ですが、音楽は「頭で理解する」ものではなく、「心で感じる」ものですから。私にとって村上春樹の小説もそれと同じです。読んでいてただ心地いいのです。はなから内容を論理的に理解しようなんて思っていないんですよ。
もちろん村上春樹の小説について色々な研究がなされていることは知ってますし、そういう方々が「論理的に」彼の小説を理解しようとしているのはわかります。
けど、おそらく評論家、文学者、あるいは文芸マニアではない、一般の村上春樹フリークは、多かれ少なかれ私と同じように感じているのではないでしょうか。
そんなわけで、私はこれからも村上春樹の小説を繰り返し読み続けていくでしょう。好きな音楽もいつか飽きるように、いずれ彼の小説にも飽きるのかもしれません。そうなったとしても、時を経れば好きだった音楽をまた聞きたいと思うように、またきっと読みたくなるんだと思います。
最後に、一番最近読み返した村上春樹の小説です。彼の小説の中で一番好きですね。これを読むとマルセル・プルーストの「失われた時を求めて」を読みたくなります(結局読んだことはないんですが)。